マフィン君のチョコレート ページ46
「ねえ、マフィン君。もしかして君もさ、シャーロックにこういうのをもらってないかい?」
「え?」マフィン君は一瞬きょとんと箱を見つめ、
「あ、はい! 頂きました! 今朝、ちょうどそれとそっくりなのを」
「中身は何だった?」
「チョコですよ! 濃い赤色だったので、多分イチゴ味です」
「多分?」
「いえ、違うかも知れません。頂いたのが朝だったので、中を見ただけでまだ食べていないんですよ」マフィン君ははにかんだように笑った。「後で……夜ご飯の後にでもと思って」
そっかそっかと僕は頷いた。なら都合が良い。
「じゃあさ、マフィン君。僕を手伝ってくれないかな」僕は注意して表情を和らげた。
「今日はユウミさんがいないけど、皆で協力すればそこそこのディナーになるんじゃないかな。シャーロックも呼んで適当に何か食べよう」
マフィン君はもちろん断らなかった。
◆
シャーロックは扉の向こうで生返事をしたきり、とうとう三階から降りて来なかったけど、マフィン君と僕はパンやチーズやワイン、それからスーパーで買って来た野菜を持ち寄ってシチューを作り、ささやかな夕食会を開いた。
どうもマフィン君は料理人の才能があるらしく、シチューは思いがけないほど美味しかった。シャーロックの分まで残しといてやるのが少し癪なくらいだった。
そんなだから僕も気を良くして、わざわざ部屋の電気を消してキャンドルを灯すという演出に凝った。ムードはバッチリだ。
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シャーロック(プロフ) - Riruriさん» うわ〜!嬉しいお言葉を本当にありがとうございます!お待ちしておりますのでぜひよろしくお願いします!感謝しております! (11月26日 0時) (レス) id: 37fed7f1d4 (このIDを非表示/違反報告)
Riruri - ネット販売おめでとうございます…!生憎金欠なので、お小遣い入ったら光の速さで購入させていただきます。本当は今すぐにでも欲しいですが……無念。これからもシャーロック様としての活動、カイマナふぁみりー様としての活動共に陰ながら応援しています! (11月24日 16時) (レス) id: fa82e694ee (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - Riruriさん» お返事遅くなってすみません!実は数日前から私が脳梗塞なんじゃないかって家族と大騒ぎしていて、とても余裕がなかったんです(汗)ハロウィン短編を喜んで頂けてとても嬉しいです。敵対関係にないのに互いに踏み切れない二人。歯痒いけれどもそれがいい! (10月15日 22時) (レス) id: 37fed7f1d4 (このIDを非表示/違反報告)
Riruri - 別世界線の二人も中身はそのままなのに設定が違うだけでここまで関係性も変わっていくのかと驚きましたし、それと同時により二人のことが大好きになりました💞素敵な作品を読ませてくださり本当に有難うございます!!読みにくい長文コメント失礼致しました💦 (10月11日 14時) (レス) id: 7e45e119a7 (このIDを非表示/違反報告)
Riruri - ハロウィン編、物凄く素敵です…!!新たな設定の二人と知り、どうなるのかとワクワクしながら読み進めていきましたが、そのワクワクを遥かに上回る程の面白さ、“尊さ”でさっきから溜め息が止まりません笑 物語の進め方、まとめ方も凄く美しくてただただ尊敬です…… (10月11日 13時) (レス) @page35 id: 7e45e119a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://kaimanafamily.wixsite.com/welcome-to-sanctuary
作成日時:2022年11月14日 17時