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マンションに着いてジョンハンさんに声をかけると、彼はムクッと起きてびっくりするくらい普通のテンションで支払いをしてタクシーを降りた。
え、さっきまでのジョンハンさんはどこへ?幻覚?
「あのジョンハンさん、もう平気ですか?酔い覚めました?」
JH「んー、なんかちょっと寝たら覚めた。けどまだ眠い」
「とりあえずお風呂入って早く寝ましょう」
JH「.........一緒に入る?」
「.........はぁっ?!!」
初めて聞く彼のそんな冗談に、私は動揺を隠せず。エレベーターの中でなかなかのボリュームでリアクションをしてしまう。
やっぱりまだ酔ってるんじゃ?
「まだ酔って、ます?」
JH「だからー、覚めたって言ったじゃん」
「.........っ、」
私の腰を引き寄せて、軽くキスを落とす。
普段は可愛らしい少し高めの声も、スイッチが入ると低めに色気を帯びて。
耳元で、私を惑わす。
JH「じょーだん、」
エレベーターが開いて、そんな一言で解かれる甘い緊張感。
私の手を引いて部屋へと歩くジョンハンさん。
ドキドキが落ち着いたのは緊張感から解放された安堵ではなく、確実に落胆のほう。
「ジョンハンさーん」
JH「なに?」
「.........なんでもないです」
複雑な感情が入り混じり、とりあえず彼の名前を呼ぶことで紛らわす。
私がジョンハンさんの名前を呼ぶとき、ジョンハンさんは必ず私の顔を見てから返事をする。
スマホを見ながらとか、テレビを見ながらとか、何かをしながら片手間で返事をすることのほうが楽なのに。
ちょっと話を聞いてほしい。
こっちに来てほしい。
聞きたいことがある。
好きだと言いたい。
ギュッとしたい。
キスがしたい。
触れたい、と。
ジョンハンさんを呼ぶ理由は色々あるけど、今日は、今日の理由は_______________
「..................ジョンハンさん、」
彼は少しだけ笑って、私を引き寄せた。
JH「今日は、まだしないよ?」
耳元で悪魔のような一言を呟いたあと、小さくキスを落として、また引き寄せた。
JH「今日は、ね?」
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だみ(プロフ) - Buuさん» 嬉し過ぎるコメントありがとうございますー!!電車の中で見て思わずリアクションしたら、目の前にいたおじさんに二度見されました😂笑 そう言い続けていただけるよう、もうちょっと更新頻度あげて頑張ります🫶🏻 (5月1日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - この作品好きすぎる!って作者を見たらやはりだみさんでした!🌟いつも素敵な作品をありがとうございます🌟 (5月1日 14時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - ななんほさん» コメントありがとうございますー!ハニーミルクラテも読んでくださったんですね!とても嬉しいです🥰甘々ターンもうしばらく続くので、引き続きよろしくお願いします🫶🏻 (4月23日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
ななんほ(プロフ) - HUSH HUSHでだみさんを知り、ハニーミルラテが大好きすぎて何回も読み返してます!これからも甘々なお話楽しみにしています! (4月22日 20時) (レス) id: 05ea9752a4 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - なさん» こちらこそありがとうございます🥰先ほどLovin’ you?のお話の説明欄にパスワードを掲載させていただきましたので、もしよろしければそちらをご覧ください🙌🏻 (4月13日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だみ | 作成日時:2024年3月27日 23時