Hush-Hush-2

・ ページ19

.





13人の魅力ってなんだろう。

そんな真っ直ぐな問いを、よく自分にすることがある。

スタイリングをするとき、衣装を作るとき、常に彼らがアップデートされるように私たちもアップデートをしないといけない。





その問いに、今の私ならこう答えるだろう。





春、夏、秋、冬と四季があるように

彼らの魅力は、季節がうつろいでいくような美しさが

1年、365日、時を刻んでいくように感じられる。



春は桜が咲き、淡い色を身に纏い、思わずスキップをしたくなるような心地のいい音が聞こえる。


夏は向日葵が咲き、鮮やかな色を身に纏い、走り出したくなるような音で暑さを楽しむ。


秋は秋桜が咲き、あたたかみのある色を身に纏い、思わず目を閉じたくなるような切ない音を噛み締める。


冬は椿が咲き、落ち着いた色を身に纏い、凍えるような寒さをあたためてくれる音で氷を溶かす。





どれか一つだけじゃなく、その年の、そのときの彼らの、二度と来ない瞬間。


















.
















.
















JH「ちゃんと見てた？」


「ちゃんと仕事してました、私」


JH「嘘つきー、トロッコで回ったとき部長と喋ってたのちゃんと見てたからなー」


「.........(ファンの子見てよ)」


JH「聞いてんのー？」











レイと同室のホテル。

レイがお風呂に入っている時間、ジョンハンさんと電話をする。


私が今日のパフォーマンスを見て感じたことを1から100まで、感情を言葉にして伝えられたなら。

でもそんなの無理だから、せめてもの気持ちを、言葉に乗せて。











「やっぱり皆さん、世界で一番、かっこよかったです」











そんなありきたりで、チープで、小学生でも言えそうな言葉だけど











JH「.........ありがと、」











だけど、ジョンハンさんはちゃんと受け取ってくれて、電話口でも照れてるってわかったんだ。











「あ、あとー」


JH「なに？」


「なんか、本当に結婚してるのかな？って不思議な気持ちになりました。なんでしょうかこの気持ち」


JH「.........不安にさせた？」


「いや、不安とはちょっと違うんですけどね？自分でもなんて表現したらいいかイマイチわからなくて」











でも、こういう煮え切らなくてよくわからない気持ちも共有したいと思う。

ジョンハンさんとなら。





.

右手にはオスモズ、左手には？→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す