一緒に入らないドッキリ ページ26
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康二がお風呂の用意してる間にリビングにカメラを仕掛けて、と。
よし。
康二にドッキリ仕掛けちゃうよ。
ソファに座って康二を待ってたら、なにも知らずに康二が来た。
向「お風呂つけたからなぁ」
「うん。康二入ってきな」
向「一緒に入らんの?」
隣に座ってきて、こっちに体重かけてくる。
甘えんぼうの目向けてきちゃって。
「入んない」
向「なんで?俺Aと入りたいねん」
「そーゆー気分じゃないの」
向「Aとお風呂入れんの楽しみにしとったんよ。背中流してくれへんの?」
「流してあげないの」
向「いつも泊まりんとき一緒に入るやん」
「今日は入んない」
向「拗ねとんのー?」
ほっぺ触られて顔が近づいてくる。
イヤイヤして離させた。
向「Aがぐずるようなこと俺した?」
「してないよ」
向「だったらなんで?入ろうやぁ」
「ん〜」
ついに康二が覆いかぶさってきて手首捕らえられた。
ちゅーされそうになったから顔逸したのに、されちゃった。
「康二ダメ」
向「ダメやないよ。いつもみたいにイチャイチャちゅっちゅしよ」
「しないの」
向「なんで?」
「カメラ回ってるから」
向「…」
康二は固って、上体を起こした。
向「ほんまや、カメラある」
「一緒にお風呂入らないって言ったら康二はどうするでしょうドッキリでした」
向「うわぁ、一本取られたわ」
「ヤダって粘ってくれて、わたしの望みどおりだった」
向「ドッキリってことは、一緒にお風呂入ってくれる?」
「いいよ」
向「よかったわぁ。もうさみしいこと言わんといてな」
ちゅっ。
「ねー、カメラ回ってるって」
向「かまわん。A大好きやぁ♡」
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2024年3月28日 15時