樹くんと秘密の恋始めました (ページ22)

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たとえお仕事でもページ22

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樹くんがゲストとして出演していた番組。綺麗な女優さんとふたりで並んで仲良く街を歩いているシーンを見て何だか複雑な気持ちになった。

お仕事だということは十分わかってる。それでも気持ちは落ち着かない。隣に座っていた樹くんに身を寄せるとクスクスと笑う声が聞こえてくる。

『笑うとこじゃ無いよ、！』

田中「ごめんって…笑」

『絶対に思ってないでしょ、』

ぷいっとそっぽを向くと「ごめんじゃん」と笑って謝りながら抱き枕を抱きしめるかのように倒れてきた樹くん。

一般的に見たら細い樹くんだけれど男性の体重を支えることは出来なくてそのまま一緒に倒れ込む。

男らしさを感じる腕が私の顔の横に伸びていて、視界は樹くんでいっぱいだ。

田中「嫉妬してくれてんの？」

『嫉妬じゃ無い、けど何かモヤモヤした、』

田中「それを嫉妬って言うんだって」

『 …樹くんでいっぱいにしてほしい、』

田中「メイから誘ってくるなんて珍しいじゃん」

どうなっても知らないよ、と言われていいよと頷くと樹くんの唇がそっと重なる。

次の日、首や胸元のあちこちにできた赤いアザ。樹くんも同じところにいくつか赤いアザが出来ていて思わず恥ずかしくなってしまった。

頑張ってファンデで隠したけど万年思春期さんに隠しきれていない所を見つけられて楽屋はプチパニックになりましたとさ。

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